ソリューションSOLUTION
コンプレッサご提案事例
中空成形部品
自動車部品の主な中空成形部品
(等速ジョイント用ブーツなどの蛇腹部を備えた筒状の部品)
製造工程概要
注入ノズルから溶融した熱可塑性樹脂を射出して成形空間内に充填後、加硫成型する。
加硫成型後、キャビティ金型が開くと共に、ワークに高圧の圧縮空気を吹き付けて成形品を取り出す。
同工程では、ワーク形状がジャバラ状で複雑なため成型後金型に密着して剥離しにくい事が多く、そのため、非常に高圧な圧縮空気によるエアブローで剥離しています。中には2.0MPa前後の圧力が必要な場合があります。
しかし一般的な工場のメインライン圧力は0.7MPa以下の場合が多く、本工程専用に必要なエア圧力を確保する為に、「1.4MPaの中圧コンプレッサ+増圧弁」または「0.7MPaのコンプレッサ+増圧弁⇒さらに増圧弁で増圧」といった方法で2.0MPaに増圧させて使用しています。
しかしこの方法での高圧エア供給に、エネルギーロスが多い事はあまり知られていません。
空気駆動式増圧弁とは?
一般的にはエアシリンダの原理を用いて、簡単に入口圧力の2倍まで高い圧力を供給することができますが、エアエネルギーが50%以上もムダになります。
電動式ブースターコンプレッサは空気駆動式増圧弁と比較して、駆動エアは使いません。
【条件】
①1分当たりの原料空気代:2.5円/m3(注1)
②電力単価:20円/kWh
③稼働時間:24h
④稼動日数:250日
空気駆動式増圧弁の場合
なんとエア量は1/4に減少!!
電動式ブースターコンプレッサの場合
電動式ブースターコンプレッサは空気駆動式増圧弁と比較して、駆動エアは使いません。
駆動用に排気するエアを電力換算すると、消費電力は1/3程度で済みます。
複数台の空気駆動式増圧弁を電動式ブースターコンプレッサに切り替える事で大幅なコスト削減が可能です。
圧縮空気ラインの部分増圧による省エネや窒素ガスの昇圧といった新しいカタチをご提案します。
クリーンなオイルフリータイプとパワフルなオイルタイプをラインナップしています。