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ユーザレポート
REPORT 02
創業文政2年(1819 年)の福岡県八女市にある八女茶製造・販売の古賀製茶本舗。
同社はお茶の鮮度保持のため包装時に窒素ガス発生装置を使いガス充填を行っています。常にお客様目線で品質にこだわりを持つ同社に窒素ガス発生装置導入の経緯とご活用状況をお伺いしました。
HP | https://koganoyamecha.co.jp/ |
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創業 | 文政2年(1819年) |
会社設立 | 昭和62年5月1日 |
事業内容 | 八女茶製造・卸売・小売業 |
従業員数 | 22名 |
所在地 | 福岡県八女市山内486 |
八女地方は水はけの良い弱酸性の肥沃な土地で寒暖差が大きく、谷間からの朝霧がすっぽりと茶園を包み隠します。霧が晴れると、山の傾斜や丘陵に行儀正しくこんもりと並ぶ茶畑が広がります。このように湿度の多い土地はお茶の栽培に非常に適しており、芳醇な甘みと香りが特徴の「八女茶」は、この様な環境の中で育ちます。
また歴史も深く、1423(応永30)年、周瑞(しゅうずい)禅師が明(みん)から持ち帰った茶の種子をまいたのがはじまりとされております。霊巌寺(福岡県八女市黒木町笠原)は八女茶発祥の地なので時間があれば立ち寄られる事をお勧めします。
霊巌寺「八女茶発祥之地」の碑
当社は一年を通じて新茶の瑞々しい香りをお届けできるよう、お茶の包装工程に窒素充填を行っています。当初はボンベで窒素充填を行っていましたがアネスト岩田さんからの提案で窒素ガス発生装置を導入しました。約15年ほど使用しており、ボンベから窒素発生装置への切替によって、ガスボンベの金額に換算すると約1,000万円の利益が出たと考えております。包装ラインの増設により窒素ガスの容量不足により、昨年(2016年)に新しい窒素ガス発生装置(NPS-75E-3N) にリプレイスしました。
今までよりも更に効率が良いと聞いております。今後の省エネ効果に期待しております。窒素封入によりいつでも新茶の瑞々しい香りをお客様にお届けできる事は非常うれしいのですが、反面、昔に比べ本来の新茶の時期が来ても、当時の心待ちしていた頃の様なインパクトが薄くなったと感じます。便利になったとはいえ風情が無くなりいささかさみしく感じます。
おかげ様で当社は、東京オリンピック2020 の前年2019年で創業200 年になります。創業者の古賀平助が蒸茶製法を伝承した事が当社の始まりとされています。
ちなみに東京オリンピック2020の翌年には八女茶600年祭りが企画されております。
代表取締役 会長(八代目)
古賀 祐介 様
(趣味:大型バイクでのツーリング)
窒素ガス発生装置 NPS-75E-3N
オイルフリー
スクロールコンプレッサ
SLP-55EBDで原料空気を供給
オイルフリースクロール
コンプレッサSLP-150CD
クローオイルフリー
コンプレッサFRL-220
の2台で工場全体のエアをカバー
窒素ガスボンベから窒素ガス発生装置への切替により、窒素ガス単価を大きく引き下げる事が可能となります。
吸着塔の切替サイクルを最適化する事で原料空気の使用量を大幅に削減。(NPS-75E~370E のみ)
【条件】
①原料空気コンプレッサ吐出量:840L/min
②窒素ガス平均消費量:50%
③電力単価:22 円/kWh
④年間稼動時間4000h/年
旧モデル
窒素ガス使用量に関係なくコンプレッサは連続運転
原料空気使用量:大
新モデル
窒素ガス使用量に合わせてコンプレッサの運転を変化
原料空気使用量:小
差額30万円/年もオトク!